黄金分割の家

黄金分割で形状と色彩を決めた家の記録
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外壁を黒くした理由

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若い時は黒が嫌いだった。学生服の黒が嫌いだった。水彩では黒は原則として使わない。黒はきついし暗いイメージもある。
黒塀や黒の外壁は日本的に見える。その理由を自分なりに考えていた。日本の黒塀や黒の外壁は、杉などの木材に墨を塗ったり、板の表面を焦がして炭化して黒くしている。子供の時に黒塀に手で触ると手に黒い炭がついたものである。
微生物の大きな能力のことを知ったのは3.11の少し前のことだった。微生物の中には放射性物質も分解するものがいるとのことだった。積水化学の工場で、微生物でアルミイオンや塩素イオンを分解しているテストプラントを見学した。学校の物理では核分裂か核融合でないと原子は分解されないと知らされているが、実際の現象は教科書を超えていた。重金属さえも分解する微生物がいるのだが、そんな微生物でも分解できない元素があり、それが炭素とのことだった。炭素は微生物自身であるから、分解できないのは当然である。
焼杉や墨で黒く塗って木材を腐食から守るのは、微生物対策である。倉敷の古い家は焼杉が綺麗だった。黒が日本的に思えるのは焼杉や墨による黒塀のせいだと思う。

黄金分割の家は日本の家として理想を自分なりに追求した。黒は日本的な色として選択したかった。室内は個人の空間だが、外壁は周囲との調和も考えないといけない。六日町の近くで、外壁を黒く統一した地区があった。素敵だと思った。

理想は焼杉であったが、準耐火地域であることとコストからガルバニュームメッキ、フッ素焼き付け塗装鋼板にした。もっと濃い黒が欲しかったのだが、自由に色は決められないのが残園であった。黒は、前面の花を明確に見せる。黒は、日射で暑く高温になり、外壁の前に立つと背面から熱線を感じる。新潟の寒い秋から春までの時期に家の前の庭が少し暖かくて、冬でもわずかな緑が残っているのが嬉しい。

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