FC2ブログ

黄金分割の家

黄金分割で形状と色彩を決めた家の記録
0

書籍 黄金デザイン

ice_screenshot_20170921-135523.jpg

黄金分割の単位のこと、その詳細の成り立ちはこの書籍 黄金デザイン に説明した。
次郎吉商店の白石 亘 氏と約一年かけて作成した。
文字をできる限り減らし、文字を読まなくても図で理解できるようにした。
白石氏の客観的な的確なアドバイスと編集力でなんとかまとめることができた。
黄金分割の単位を世界で最初に記述したものである。メートル法を使わなくても、黄金分割の単位で示せることを示した。黄金分割の家はこの本を実際の住宅に応用した最初の家である。
いつかメートル法に変わるデザイナーのための単位が生まれた本として、歴史的価値が出るはずである。メートル法は製作のための単位であり、デザイナーは黄金値の単位で図面を書くべきである。黄金値をメートル変換して製作することが正しい道だと認識される日が来るはずである。調和のとれた、美しくて構造力学的にも優れたものは、必然的に黄金分割の形状になっているのだ。

スポンサーサイト
0

黄金値の中間値を決める。

hout8044.jpg


基準寸法に黄金数1.618をかけるか割るかで一次黄金値が生まれます。コルビジェのモジュロールの赤の数列です。
この一次黄金値のだけで設計することが理想です。
でもこれだけだと数字が少なくて実際の設計はできません。
一次黄金値の数字の間の中間値を理想的に決める必要があるのです。
中間値を1/2や等間隔で求めたのでは、黄金分割の調和がなくなってしまいます。
中間値も黄金分割で決めなくてはなりません。
黄金分割の独自の単位で表現して、コンパクトに示すには数字の1から9までを有効に使うことが良いと思いました。
それで、中間値として1から9までの黄金分割で作られた等間隔でない階段を設定しました。
一次黄金値の中間値として9個の二次黄金値を作りました。


hout8047.jpg
hout8046.jpg

二次黄金値の中間値とし9個の三次黄金値を作りました。
同様に四次黄金値も五次黄金値も作れます。
黄金値の表示は見ただけでその意味が分からないといけません。
使い慣れてくると、黄金値の数字を見ただけで、意味が分かってくるのです。
黄金値の表示を2004年から使っていますが、不満はありません。
基準寸法を同じにしたことで、結果的にコルビジェのモジュロールを内在してより発展させた形になりました。ここまで細かく中間値を決めないと、CADで黄金値だけで寸法の表示ができないのです。中間値の理想形を求めたわけです。

0

黄金分割の基準寸法をモジュロールと同じ6フィートにする。

hout8043.jpg

初めは黄金分割の基準寸法は構造の重要な寸法から決めるべきと考えていた。しかしそれではいろんな構造物がある街全体としての調和が取れないことになる。個々の構造物の寸法とは独立した基準寸法が必要だと思った。基準寸法として何ミリが最適なのか自分なりに考えた。コルビジェの身長から決めた1829mmには合理性があるようには思えなかった。身長は人によって大きく異なり、それを1829mmと勝手に決めて良いものだろうかと思った。2mモジュールをプレハブメーカが提唱していたように記憶していて、候補として使って見た。黄金分割の基準寸法は1500mmでも1800mmでも2000mmでもそんなに大きな違いがあるようには思えなかった。ただ、机の高さは70cmが多く、使いやすいことから、この値が一次黄金値にあるコルビジェの1829は都合が良い値だと思った。色々検討したが、身長やヘソの高さとの関係での意味は見出せなかった。コルビジェは他人に説明するにあたかも人体と関係するとして、身長を持ち出したに過ぎないのではないかと思っている。1829mmは6フィートである。コルビジェはアメリカに売り込むために、6フィートを基準寸法に決めたのだと思った。黄金分割で設計することについて、コルビジェとは全く違うところからスタートしていたつもりであったが、基準寸法については全く同じことを考えていたわけで、コルビジェに敬意を表して同じ数字にすることにした。もしここで僕が異なる基準寸法を採用したら、黄金分割で設計することで混乱や対立が起きてしまう。それは黄金分割の調和の理念に反することになる。僕はVectorWorksをCADとして使っており、6フィートは1828.8000mmで変換されていた。このことから基準寸法は1828.8とした。はじめ、基準寸法を0gdとしていた。基準寸法より大きいものは+で小さいものはーとした。この表示では解りにくいと次郎吉商店の白石 亘 氏からのアドバイスを受けて、16gdを6フィートに決めた。このことにより0gdは0.8mmとなり1mm以上は+となった。16と6は6が同じだから覚えやすいメリットもある。

0

黄金分割で構造物の形状を決める。

FullSizeRender 8
ice_screenshot_20170829-105434.jpg
構造物の形状を黄金分割の数字から決めたのはこの橋です。スパンが20mでした。橋はスパンが重要なので、スパンの20mを基準長さとして黄金分割で数列を出しました。今から思うとモジュロールの赤の数列を6フィートではなくてスパンの20mにして計算していたわけです。20m,20/1,618=12.36m,12.36/1.618=7.64mと数字が出ますが、その値は連続ではなく、大きくジャンプした数列になっていました。10mに近い数字が欲しくても、12.36mと7.64mしかなければ使えません。そこで中間値を決めました。12.36mと7.64mの間に6個の中間値を黄金分割で計算して求めました。今はこの中間値のことを二次黄金値と呼んでいます。今は二次黄金値も6個から9個に増やし、3次黄金値も決めました。この数値を使って橋脚の形状、橋の断面で張出部の形状を決めました。あまり無理をしなくても、数値を選んで決めることができました。ここの経験で3つの問題が生まれました。
 1 スパン20mを基準寸法として数列を出したが、橋梁の隣の道路や、建築物は20mとは無関係であるから、全体としての調和がとれなくなる。小さなものから都市計画のようなものまで共通の基準長さが必要。
 2 数字の優先順序がわからなくなる。最初は書体のスタイルをイタリックにするなどして中間値を表示していたが、そんなものでは整理できなくなった。
 3 メートル法で数値を表示すると数値を丸めたがる。1829なら1830や1800と実施設計者が変更してしまう。
この3つを解決する黄金分割の新しい単位を作ることにしたわけです。
この問題を解決するために黄金分割の独自の単位を作ることにした。

0

コルビジェのモジュロールを考える。

ice_screenshot_20170828-232518.jpg
直感で黄金分割で絵や構造物の計画を行えば調和のとれたものができると思った。本でコルビジェのモジュロールを知った。モジュールと黄金分割を組み合わせた造語とのことだった。ただ、なぜ身長が分割の基準なのか納得が行かなかった。絵で、人物の頭のてっぺんの位置をキャンバスの黄金分割位置にして描いて見たが、バランスが良いとは思われなかった。後で気付いたことだが、人物画の場合は目の位置で名画を分析すると、全身像でも半身像でも黄金分割の位置になっている。
僕の意見だが、建築において黄金分割の基準と身長とは無関係である。モジュロールで設計したこの黄金分割の家は身長が150cmしかない日本人の女性や子供に使いづらいことはない。僕の分析では6フィートの1829mmを採用することでフィートのアメリカの市場を意識したのではないかと思う。机の高さは70cmが普通に使われているので、この数字がモジュロールにないと都合が悪い。その意味で6フィートは都合が良かったのだと思う。1829を基準寸法にすると机の高さとして698mmが出てくる。1829mmを基準寸法とする数列は椅子の高さの432mmも出て来るので使いやすい値となっている。分析して今となれば、モジュロールは1829mmの身長の人用の設計値ではないと断定できる。使う人の身長に関係なく机の高さとして都合の良い数字になっていること、このことを知っておいてほしい。この6フィートからの数列は赤の数列とし、腰の高さの1130mmの2倍の高さからの数列を青の数列としている。この2倍の必然性が説明されていない。2倍すると手を挙げた高さだと言っているが、その手の高さの必要性は感じられない。手を挙げた高さが重要ならば、身長の低い人に都合が悪いはずである。僕は身長160cmの背が低い人間だが、この黄金分割の家で不都合はない。では2倍の意味は何かとなる。また、なぜ腰の高さの2倍なのか、そして赤の数列と青の数列は対等なのか、優先順位があるのか、一緒に使って構わないのかと心配になった。結局、このモジュロールの数列はよくわからないとして長い間忘れていた。

0

黄金分割で家を作ること

ice_screenshot_20170803-120308.jpg
ice_screenshot_20170803-120347.jpg

黄金分割で家を作ることとは以下の二つです。

1 形状を黄金デザインのガイドに従って決める。または、黄金デザインの数値表から選ぶ。

2 色を黄金デザインの色のガイドから選ぶ。



人は誰でも黄金デザインの感覚を持っていますから、自分の感性に従って形状をスケッチし、そのスケッチを黄金デザインのガイドで精度を上げてCADのデータにします。

色も自分の感性である程度決めて、水彩や色鉛筆で描いて、その色を黄金デザインの色のガイドから近いものを選択します。

CADでガイドを使って描き始めるよりは、最初は自由なスケッチからの方が良いと感じています。
ガイドで精度を上げることとは、1mmの精度を大切にしたいからです。家のような大きな寸法に窓や造作家具を置くと、残りの空間も黄金値になります。残りの空間も黄金値であることが大切です。窓が二つあれば、二つの窓の狭い空間も黄金値にしたいです。大きい寸法から小さい寸法まで全て黄金値であることが、調和の空間を作るのです。人は全てを同時には見れません。時には狭い範囲しか見れません。だから大きい寸法から小さい寸法まで精度の高い黄金値が必要なのです。造作の小さな寸法、窓と壁の小さな空間、そこも黄金値であることで、近くの室内から見た時に心地よさを感じるのです。


0

南面の窓のガイド

南の窓のガイド

南面の窓は目的ごとに独立させた。 窓の大きさと配置をガイドに従って行った。 前庭を見る窓を低い位置に、明かり取りの窓を高い位置に配置した。透明な窓は室内と室外を結合させてしまう。外が見れることは外から見られることでもある。外から見られる部屋にいると、なんとなく落ち着かない。 カーテンがきらいなので、カーテンが必要ないように窓のレイアウトを工夫した。南面であるから、日差しを大切にしたかった。明るさを多少変化をつけることがいいと思っている。暗い所があると、明るいところが引き立つ。 窓のレイアウトでは、同じ大きさの窓にしないこと、同じ間隔にしないこと、全体のバランスがよいことなどに気をつけた。 黄金分割のガイドがあるので、細かく、多くの窓が配置できたと思う。ガイドなしで感覚だけでは、どこかでバランスが悪くなったと思う。小さな窓を少なく配置するのなら感覚だけでガイドなしに配置しても、それなりにバランスがとれる。その場合でもガイドを使って完成度を上げてほしい。そのひと手間を惜しんでほしくない。

0

部屋の計画とガイド

平面配置をガイドに

ガイドに従って部屋を決める。黄金分割の家はこんなふうにガイドにしたがって計画しました。最終的には変更もありますが、おおむね最初の計画にままに建て上がりました。造作家具や父が購入した家具なども配置して部屋の大きさを確認しました。

0

黄金分割のガイド

ガイド20161228

黄金分割でデザインする理由は、全体と部分とが調和するためである。
全体と部分とのガイドが同じければ、互いに干渉することはなくなる。
ドアのガイドと壁のガイドとが異なれば、たとえ形状が黄金比であっても、どこかでデザインが干渉してしまう。黄金比が最適なのではない。縦横が同じ比率の形状ばかりなら、くどくなり、全体として調和しない。縦横が異なる比率があってこそ、おもしろくなる。色んな形の形状を選べて、かつ全体と部分とが調和するデザインがいいのである。ガイドには優先順序が必要だ。対角線の細かなガイドは優先順位が低いガイドで、小物をデザインする時に使うものだ。全体のおおまかなガイドは、部屋割りなどに使うガイドである。

0

柱を黄金分割のガイドに配置する。

柱のガイド

室内を黄金値にすることが優先ではあるが、柱も黄金値で配置した。室内用のガイドと柱用のガイドは別に用意した。北西の角で東西と南北に52.5mm移動して配置した。二つのガイドは別々に使用した。柱用のガイドで柱位置を決め部屋の区分けを行った。計画において、部屋の大きさで、6畳とか4畳半などの感覚は全く考えていなかった。ガイドの優先順序に従って、壁を配置した。

このカテゴリーに該当する記事はありません。