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黄金分割の家

黄金分割で形状と色彩を決めた家の記録
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星空の野点 屋根のない茶室

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7月19日に星空の野点を開いた。
日中にはTVで殺人的暑さと警告していた。散水で温度を下げ、蚊取り線香でヤブ蚊の襲来を防止した。午後8時を過ぎると涼しい風も出てきて、快適だった。月も見え、オープンカーで屋根を全開にして走る感覚である。絨毯一枚の狭い平面は夜空に解放されて大きな空間となり、屋根のない茶室に変わった。
絨毯に入りきらない人は椅子で参加した。
客はただ単なる客ではなく、先生の応援団だった。
近所の気楽な集まりは暖かな心が充満していた。
参加する全員が心を込めること、それが一番だと思った。


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絨毯に座ると地面に近いところに目がゆく。黄金分割でデザインされた黒塀は何処と無くおしゃれに区切って塀の下の空間を見せる。立って見ているときには気がつかない低い緑の表情が綺麗だと思った。

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星空の野点の準備


7月19日の夜に南側の庭で野点を計画している。近所のお茶の先生と水彩画の教室の参加者と近所の人が参加する野点だ。庭を計画していた時には、椅子とテーブルとでコーヒーを楽しめるように考えていた。野点は全く考えていなかった。小さな黒塀が道路からの視線を遮り、隔離した空間になった。黒塀にはガーデンコンセントと僕が呼ぶ電源のコンセントがある。照明やポットに有効である。赤い絨毯はモロッコのマラケシュで購入したもの。持ち帰るのは少し大変だったが、デザインが好きだった。モロッコの砂丘のテントで泊まった時に、絨毯を砂の上に敷いて寝た。二日前の17日の夜に事前準備をして照明などの確認を行った。瓦を割って敷いた上に絨毯を敷くと、そこが屋根のない部屋になった。お点前用の台は部屋で使っているテーブルの天板だ。寸法はモジュロールと互換性のある黄金値となっている。立て横に並べると、なんとなくバランスが取れている。低い位置だけの照明では明るさが不足していた。高い位置からの照明が必要だった。

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雑草を含む緑と赤い絨毯のコントラストが美しいと思った。絨毯の模様は伝統的な柄ではなく現代的だ。赤い絨毯はお客様の部屋として先生の空間と分かれている。

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穴の空いた鉄製の照明は父の遺産だった。モロッコで同様のデザインの照明が売っていたように記憶している。照明と絨毯でモロッコを思い出していた。絨毯で寝ると地面の熱気と星空が見えた。モロッコの砂丘で絨毯で寝て見た夜空を思い出した。午後8時を過ぎると、空気が少しひんやりしてきた。今年の梅雨は新潟でも短かく、真夏の暑さが続いている。

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道路から見た様子。黒塀で中の人は見えないが、明かりが漏れて緑が綺麗だった。明暗の差が大きいので写真では再現が難しい。

この星空の野点のヒントは川島天睛さんと、一二三会久保比登美さんのおもてなしの心からいただきました。茶室がなくても楽しいお茶の空間はアイデアで作れるはずだと。始まりはお弟子さんの駐車場として空いている黄金分割の家の駐車スペースを使うことからでした。遠慮なく駐車してもらおうと野点をお弟子さんにお願いしたのです。結果的に先生が行うことになったのですが、先生はとても喜んで賛同していただきました。実は先生がお茶の先生だと知らない住民も多かったのです。先生の地域デビューとなると思っています。この野点で地域の人がここに住んで良かったと感じることが一番だと思っています。

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お気に入りの場所

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近所のヒマラヤ猫はこの庭が好きだ。自分の領分だと思っている。夏の朝はこの黒塀の陰がお気に入りだ。緑に囲まれ、爽やかな風が流れ、このひと時はなんの不安もなく、幸せそうにしている。

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瓦の破片を緑に囲まれて敷く

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取り壊した明治の瓦は自動化されていないから、瓦の色がそれぞれ微妙に異なり味があると思った。屋根にある時は近くで見れないのでわからなかった。綺麗に揃った瓦を並べても美しくなかった。あえて破片に砕いて庭に敷いた。偶然で生まれる形が面白かった。瓦の隙間に雑草が直ぐに生えて来た。雑草も色々なものがあり楽しいと思っている。

TVを見ていたら同じような趣向の庭があった。イタリアの高級ホテルである。
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はじめ四角形のタイルより良いと思った。形も大きさも色々あるのが良いと思った。ただ直ぐにつまらなく感じた。深みがないのである。分析すると、気がつかないように同じ形と組み合わせが繰り返している。そのこと自体は気がつかないことで悪いとは思えない。悪いのは形が不自然なことである。いかにも人工的なのだ。隙間の緑も揃っていて、人工的である。高級ホテルだから、雑草は全く入っていない完全な芝である。僕はこのような人工的な庭は美しいとは思わない。調和がある美しさではない。

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5月になり庭が華やかになり出した。

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冬でも緑や花が残っていた庭は記録的な大雪に一月以上埋れてしまった。5月になり、雪があったことを忘れてしまうように花々が元気に花を付け始めた。
花は逆光から写真を撮るのが好きだ。ブロックの塀を黒く塗った効果が写真を撮りやすくしている。

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低い黒塀も道路と駐車場を隠してくれる。


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手前の庭を見るために低い位置に設置した窓である。間柱を考えて横の長さを短く計画してしまった。もう少し長くすべきだった。

構造の観点からできないと言われる人がいる。どんな要求でも応じるのが構造設計者の役割で、木造は自由度が高いから、どんな要求にも答えられるはずである。ただ、無理をすれば、コストと耐久性で劣ったものになる。
家を黄金分割で計画すると、構造的にも優れたものになる。いつかこのことが常識になるまで、言い続けるつもりだ。

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ついに日本タンポポを見つけた。

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タンポポを見るたびに日本タンポポを探していた。
偶然、農道の轍の横に日本タンポポを見つけた。
このままだと、車に轢かれてしまいかねない場所だった。罪悪感を感じながら、日本タンポポを採取した。
黄金分割の家の庭に植えたので、ここから周囲に増やしたいと思っている。
黄金分割の調和とは共存であり多様性であるから、雑草の種類も増やしたいと思っている。

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これは西洋タンポポ。食用として日本に持ち込まれたようだ。

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日本タンポポと西洋タンポポの違い。
http://frytiger.com/archives/3883.htmlから

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枯れた花も綺麗だと思う。

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枯れてしまった花を、暗い緑のテーブルになんとなく並べておいた。完全に乾くと、ドライフラワーのようの日数が経っても色が残っている。緑の部屋は光線が横からくるので、特別なライテングをしなくても思った陰影で撮影できる。少し逆光気味にするのが好きだ。

花は枯れても美しい。

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