黄金分割の家

黄金分割で形状と色彩を決めた家の記録
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ロンシャン礼拝堂の分析3

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高い位置での窓の分析の様子を示した。全体に言えることだが、黄金値にgd+5が多いことである。モジュロールは一次黄金値と二次黄金値の+5で出来ている。黄金デザインでは+5と+6を同等に優先順位の高い値としている。ガイドもそのようにできている。絵画は目の位置で分析すると名画は+6と,+7の位置にくる。名画はおよそではなく、ピタリとその位置になっている。 CADや黄金デザインのガイドもなしに、コルビジェはよくここまでモジュロールにこだわったと思う。感覚に任せて寸法を描いた方がずっと簡単だと思う。それはコルビジェにとって逃げなのだ。図面の制作も実際の工事もとても大変だったと思う。巨大な曲線の壁だからその大変さは尋常ではない。それでもいい加減な直感での寸法ではなくて、手間がかかっても、あくまでモジュロールにこだわったのは黄金分割が持つ調和の原理を知っていたからだと思う。全体だけでなく細部も黄金値にすることが完成度を上げることだと知っていたからだと思う。その完成度が心に響く素敵な窓になっている。

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つい天井の勾配が気になった。分析すると水平20gdで鉛直16gdの勾配になっていた。新潟の黄金分割の家は水平19gdで鉛直16gdとした。アスファルトシングルの屋根材から決めた勾配だ。
ロンシャン礼拝堂は曲線ばかりで、モジュロールは使えないと思われるかもしれない。コルビジェは使えるところには使っているのだと思う。モジュロールを曲面に展開しているのだと感じている。

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ロンシャン礼拝堂の分析2

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黄金デザインのガイドから補助線を引いて、窓の大きさをの寸法を黄金値に変換した。建物が大きいので、今まで使っていたガイドでは密度が不足した。ガイドの密度を3倍に増やしている。図面は写真で手書きなのでガイドとの一致が難しいかなと思っていた。図面の写真を精度よく拡大しなければならないが、その基準となる寸法が見当たらない。仕方なくモジュロールの人間の高さを使ったが、十分な精度で拡大できたとはとても言えない状態だった。補助線を引いていて、写真の拡大率の誤差や図面の歪みや傾斜が少ないと思った。補助線を引いていて感じるのは、共通の補助線が少ないことである。窓の大きさや配置を細かく変更している。手間はかかるがこれが必要なのだ。
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補助線の様子を部分で表示する。補助線から寸法線を出して黄金値に変換するのだが、共通の補助線が少ないので寸法線で混雑して何が何だかわからなくなると思った。予想していたように、コルビジェは全体から細部まで黄金分割のモジュロールにこだわっていた。黄金値で分析することは、絵画の模写に似ている。コルビジェの考えていたことを知りたかったら、どんな書物を読むことよりも黄金値で分析することだ。なぜこの線を選んだのか? この線の位置は最適なのか? 全ての線をとことん突き止めれば、コルビジェの考えていたことが見えてくるに違いない。

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コルビジェのロンシャン礼拝堂の窓の分析1

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ネットでロンシャン礼拝堂の窓の図面が見つかった。手書きで実際のものと思われる。スケールがはいっていない。モジュロールの人間のイラストがある。人間の高さを1829mm(正確には1828.8mm)に設定してCADで分析できるかたちにした。
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いつもの黄金デザインのガイドを図面に重ねた。この図をみただけで、コルビジェはモジュロールを使って設計していることが感じられる。ガイドを重ねると、同じ大きさをさけ、同じ間隔をさけ、左右対称をさけ、上下対称もさけ、それでいて黄金分割のモジュロールに従うデザインを採用していることがわかる。この作業は、新潟の黄金分割の家で南面の窓のデザインを計画していた時と同じである。同じ大きさの窓をさけ、窓が同じ間隔になることをさけ、黄金デザインのガイドの優先順序の高い線を優先し、間柱の位置を考慮して配置した。統一感をすこしだすために、窓の高さをいくつかは同じにした。すべてがばらばらだと、まとまりがなくよくないかなと思った。ロンシャン礼拝堂の窓も部分的に同じ高さの窓にしている。 今まで知らなかったが、コルビジェも同じことを考えていたのだ。そこが嬉しかった。

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国宝 待庵を分析する。

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待庵は気になっていた。いつかは分析したいと思っていた。
黄金デザインのガイドを使って寸法を黄金値で表示した。
できるだけ正確にと思って、待庵の寸法が入った画像を正確にCADに拡大した。待庵は黄金値で設計されているわけではないので、ガイドと正確に一致はしないが、ほぼ近い値で表示することができた。
16gd+3の四角形の部屋に幅15gd+3の床が付いている。壁の幅が14gd+3である。14gd+3に黄金数の1.618をかけると15gd+3になり、また1.618をかけると16gd+3となる。ここは黄金デザインである。

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